今、多くの組織が昨今の混乱を切り抜け、ハイブリッドワークを中心とした新しい働き方戦略を明確にしようと躍起になっています。しかし、次のような一般的な課題の克服にまだ苦戦しているようです。
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ハイブリッドワークの実現にはまず目的意識を明確にすることが重要です。つまり「ハイブリッドワークをどのように実現させるか」という問いのような、ハイブリッドワークを「機能」させることに焦点を当てるのではなく、率直な会話を通じて本当に解決しようとしている課題を明確にすることが大切です。 例えば、今の働き方のアプローチは単に従業員の恐怖心を和らげるためにとっているものか、それとも永続的な企業文化の変化を支えるためのものか、といったものです。
補足:ハイブリッドワークはただリモートワークやバーチャルな働き方が1つに統合されたものではありません。上手く活用するためにはチームとマネージャーの双方がスキルを身につける必要があります。ハイブリッドな働き方に関するeラーニングのような学習プログラムは、組織が直面するハイブリッドワークでの成長痛を乗り越え、効果的なハイブリッドな働き方を構築するのに役立ちます。
自社のシステム内にある既存データは、新しい働き方のアイデアや実験的な施策のためのヒントになります。まだ手をつけていない、新たな洞察の源となるような「明るいスポット(bright spot)」や、前例のない新しい働き方によって新しいデータが必要になるかもしれない「盲点」にも目を向けるようにしてください。
補足:COVID-19以降に入社した新しいリーダー層や従業員に働き方について聞いてみることも1つの手です。彼らはパンデミック以前の働き方に縛られていないため、何か知見を持っているかもしれません。
いつも通り仕事をこなすだけといった「快適なゾーン」に嵌まらないようにしてください。活動ベースの働き方へカルチャーシフトしていくために、テストや実験ができる機会はどこにあるでしょうか?リスクを嫌う組織であっても、安全でありながら挑戦できる機会があるはずです。
Veldhoen + Company USA
シニアワークスタイルコンサルタント クリスティン・リード