

フォンテラ
乳製品協同組合を1つにしたABW導入事例
Case Study Overview − 概要
Case Study Overview − 概要
乳製品協同組合によるABW導入成功事例
企業:フォンテラ
場所:ニュージーランド
従業員数:16,000+ (グローバル)、農家株主は 10,000+
総売り上げ: 180億ドル以上
コンセプト:'One Fonterra'

The Back Story − 背景
The Back Story − 背景
フォンテラが掲げた新しい働き方のビジョンは、オークランドにある5つのオフィスを 'One Fonterra'というスローガンのもと、目的に合わせて設計された1つの建物に集約することでした。
Veldhoen + Companyは、フォンテラの全社的な価値観の中から、'One Fonterra'とその新しい働き方を支えるために、最も重要な価値観をユーザーと共に以下の3つを整理しました:
- 見える形での真摯なリーダーシップ
- 顧客主導の姿勢
- 信頼
課題
'One Fonterra'のスローガン策定と新しい働き方の導入は、フォンテラがこれまで抱えてきた以下の組織文化的な課題と向き合う機会と捉えられていました:
- 部門間が政治的に分断されサイロ化が起きている
- 従業員が、自分自身やチームの仕事がどのように顧客体験と結びついているかを強く実感できていない
- 従業員は責任を問われる一方で、意思決定や行動を起こすための信頼が企業や上司から与えられていないという緊張感が常に存在する
- オフィスのレイアウトや文化的な慣習のため、シニアリーダーが目に見える形で存在感を示し、従業員が価値観をどのように実践しているかを完全に把握するのが難しい
- ブランドの方向性が一貫していない

結果
新しいフォンテラセンターでは、一般の方々や株主、顧客、そして従業員が、信頼に満ちたオープンな環境に迎え入れられました。そこには、フォンテラのストーリーや製品ラインを反映した、交流の場となるハブやカフェスペースが設けられています。
この新しい働き方の特徴であるオープンで透明性の高い環境により、リーダーたちは組織内で一層の存在感を発揮し、リーダーシップとのつながりが深まりました。また、この建物は、イベントや重要なビジネス発表を行う場としても機能し、それを従業員全員に見える形で提供することができるようになっています。
また多様な目的に応じたABW環境が整備されたことで、フォンテラの従業員たちは、チーム内外で柔軟に組織を再編成することができるようになりました。移転から数年経った今でも、従業員が意欲的に組織やチームを再編成し、文化の進化や戦略的な方向性を支えていることで、フォンテラは常にさらなる成長を目指すチャンスを得ています。従業員のエンゲージメントが高まり、自分たちが何を目指しているのかをより強く意識できるようになったことが、このプロジェクトの最大の成功と言えるでしょう。
