

Red Energy + Lumo Energy
新しい働き方を通じた2つの企業文化の融合
The Back Story − 背景
The Back Story − 背景
メルボルンを拠点とするエネルギー企業、Red EnergyとLumo Energyは、これまで地理的に分散していた事業を一つの拠点に統合することとなりました。
この統合の目標は、社員が「ここで働きたい」と感じる場所を作り、社員自身が最大の支持者となるような環境を整えることでした。また、以下の重要な目標も掲げました:
- 価値観を具体化し、全社で「一つの文化」を形成するための文化的変革を促進する
- 多様性を活かしてイノベーションを推進する
- 組織の柔軟性や学習の機動力を高める
- 業界を再定義し、持続可能な未来を築き、平均を超える成果を目指して変革を進める

課題
Red Energy/Lumoは、合併や移転に伴う困難を避けたり軽視したりするのではなく、この不確実な状況を積極的に受け入れる姿勢を取りました。不確実な要素が多くある中で、働き方や働く環境を見直し、どのようにすれば社員をより良く支え、より良い成果を生み出せるかを広い視野で検討する機会と捉えたのです。
とはいえ、こうした機会には慎重な対応が求められます。新しい働き方を決定する過程では、複数の課題に直面することとなりました。
- 現状の働き方やワークプレイスと将来像の調整を図ること
- 企業内全体で共有・理解される、明確で説得力のある将来ビジョンを構築すること
- 全社一体となって進むべき道筋・プロセスを構築し、共通理解を図ること

結果
Carr Architectsが設計・改装した美しい歴史的建物への移転から18ヶ月後、従業員の体験を再びLeesman Index Surveyを使って測定しました。
Red Energyの移転後のLMI (Leesman Index)スコアは75.6で、これは素晴らしい成果です。このスコアにより、Red EnergyはLeesman Indexにおける上位5%の職場にのみ与えられる"Leesman+"カテゴリーに入ることができました。
移転前のスコア65.1と比較すると、Red Energyは従業員へのサポートを大幅に改善したことが明らかです。以下の結果は、スタッフが自身のワークプレイスに対し、以前よりもはるかにサポートが受けられ、生産的であり、誇りに感じていることを示しています。
職場環境や新しい働き方がスタッフをどれだけサポートしているかについての認識における大幅な改善を示す、主要な同意率の増加項目は以下の通りです。
- 誇りの向上:30ポイント増加(=57%の増加)
- 生産性の向上:15ポイント増加(=25%の増加)
- 楽しさの向上:12ポイント増加(=20%の増加)
- 企業イメージの向上:24ポイント増加(=41%の増加)
- ワークプレイス文化の向上:6ポイント増加(=9%の増加)
- 新しいオフィスでは、21の活動のうち20がより良くサポートされていると従業員が回答
- 25の物理的なオフィス機能のうち23がより良くサポートされていると従業員が実感

まとめ
多くの企業にとって、移転や合併は不安定さが増す時期です。不確実性や混乱がスタッフに影響を与え、組織全体に波及することがあります。その結果、士気が低下し、時には優秀な人材を失うこともあります。一般的な組織の対応としては、こうした変化の影響を軽視したり、最小限に抑えようとすることが多いでしょう。
しかし、Red Energy/Lumoは異なる道を選びました。彼らは変化を受け入れ、それを働き方を刷新し、スタッフをより良く支える環境を作る機会と捉えたのです。
