

ゼンハイザー シンガポール
コラボレーションを重視する音響メーカーとABW

Case Study Overview − 概要
Case Study Overview − 概要
新たなチーム環境を目指すグローバル音響機器メーカー
企業: ゼンハイザー
場所: シンガポール
業界: 音響機器
コンセプト: イノベーションの促進
The Back Story − 背景
The Back Story − 背景
ゼンハイザーのシンガポールオフィスは、2018年9月に賃貸契約の満了を迎えていました。同社は新しいオフィスを探すためにデザインファームのDNDBと協力し、営業部門や研究開発チーム、およびカスタマーサービスセンターが働く次のオフィスを探していました。
その過程で、ゼンハイザーのマネージングディレクターであるマーティン・ロウ氏はVeldhoen + Companyと出会い、ABWがどのように組織を新しい働き方へと導くのかを理解することとなりました。
課題
プロジェクト初期に行った経営層や従業員向けのワークショップの後、3つの主要目標が整理されました。そしてこの目標が物理的なデザイン、IT、行動の3要素に関連するすべての意思決定の基盤となりました。
社内においてよりグローバルなマインドセットを取り入れイノベーションを促進するというゼンハイザーの目標に向けて、従業員はプロジェクトを通じてコミュニケーションとコラボレーションの重要性に対する理解を深めていきました。特に柔軟な働き方の導入と、それに伴う「オフィスの使い方」に関するトレーニングは、新しい働き方の自分事化を一層強化するものでした。

結果
インテリアデザイン企業、DNDBと提携したVeldhoen + Companyは、さまざまな経営層や従業員のワークショップで集めた情報を活用し、ゼンハイザーの将来の業務活動と行動をサポートするオフィス環境(例:イノベーション専用エリアなど)を設計しました。
従業員の体験は、カジュアルなミーティングやよりフォーマルなタウンホール集会のためのコラボレーションエリアとして機能する巨大なカフェスペースの導入によって向上しました。また従業員によってはコーヒーの淹れ方を学べるバリスタ入門コースを受ける人もいました。
ABWの導入・実装のを成功させる要因の一つは、物理環境に適切にテクノロジーを導入することです。会議室が空予約の際に自動的に解放される会議室予約システムや、多くのプロセスのデジタル化による脱・紙文化などがその例です。さらに、ゼンハイザーは自社製品をオフィスに取り入れ、企業ビジョンでもある「今日を形作り、明日のオーディオ世界を築く」に応えました。
主な会議室や会議エリアには、ゼンハイザー独自のスピーカーで、座る位置に関わらず話者の声に自動的に焦点を合わせるビームフォーミング技術を特徴とするTeamConnect Ceilingが備え付けられました。また、受賞歴のあるTeamConnect Wirelessも備え付けられ、オンライン会議用としては初のポータブルワイヤレス会議スピーカーとして、どの種類のオープンな会議スペースでも会議通話を行える柔軟性と移動性を提供しています。

フィードバック
従業員からは、新しい働き方への移行に対する非常にポジティブなフィードバックがありました。多くの従業員が、オフィスの作業環境が特定の業務活動をサポートするように設計されているために集中力が向上したと報告しています。さらに、異なる部門・チーム間でのコラボレーションが増え、日常の仕事における柔軟性と権限移譲が高まり、より効率的に働けるようになったと口にしています。
